趣味の作品
フォトブックコンテスト優秀賞
(2017.11.20)

趣味の作品フォトブックコンテストの優秀作品賞5作品を発表いたします。
審査員のテラウチマサト氏(写真家・プロデューサー)、安藤菜穂子氏(Have a nice PHOTO!編集部編集長)のお二人から各ブックに講評を頂きました。
受賞者5名の皆様、おめでとうございます。

『南九州鉄道旅 ― 鉄道写真旅物語特別篇 ―』

撮影・制作 清水 哲郎 さん

審査員コメント


南九州エリアの、電車のある風景とその周辺の人々の表情をうまくまとめた1冊です。写真の上手さも評価のポイントですが、何よりも見ていてとても温かい気持ちになりました。写真に写る人がみんな、非常にいい顔をしています。また、鉄道や路線の情報もテキストできちんと入っているので見ていて楽しいです。鉄道ファンなら当たり前に知ってるポイントなのかもしれませんが、長い期間かけて撮影した趣味の写真を、相手に伝わるように丁寧に説明しているのもポイントでした。 もっとレベルアップをしてほしいためにあえて言わせていただくとすると、後半に写真が増えてしまい、レイアウト的に細々としてしまったところでしょうか。「伝えたいことがたくさんある!」という気持ちはよく伝わりましたが、1冊のフォトブックとしての完成度を高めるなら、もう少しシンプルにしても良かったかもしれませんね。 それでも、自分の手に取っておきたくなった1冊です。(講評:テラウチマサト)

『ゆ め の え』

い し は ら ゆ め さん

審査員コメント


お子さんが描かれた絵と、その絵を描いている様子をまとめた1冊です。これはお子さんが大きくなってから見たら、絶対に嬉しいですよね。小さいときに描いた絵って、なかなか残ってないと思うんですよ。お子さんが大好きな絵を、こういう形で残してあげているのはとっても素敵なことだと思いますし、フォトブックの使い方の可能性としても非常に新しい価値があるのではないかなと感じました。 お子さんが描くイラスト自体もとても上手なのですが、イラストを黒い机の上で撮影していることで、イラストがすごく見やすかったのも良かったですね。そうした撮影の工夫もありますし、イラストの間に必死に描いているお子さんの様子を入れるなど、編集も上手だと感じました。同時に、このお子さんが、「絵がとっても好きなんだ」ということもきちんと伝わってくる。必死に描いている女の子の真剣な表情をとらえた写真に、心打たれました。(講評:安藤菜穂子)

『Y Walk』

KAZU さん

審査員コメント


横浜を写した写真だと思いますが、「ザ・横浜」といった観光地写真になっていないのがいいなと思いました。全体を柔らかなトーンに揃えた写真の並びの中に、車の写真など、一部リアリティっている写真が加わり、「なぜだろう?」と感じる場面もあるのですが、ブック全体を通してこの方の世界観が出来上がっています。横浜という土地で、多くの人が知っている場所もたくさんあると思うのですが、この方が撮ることによって「Y Walk」の世界がつくり上げられていました。相当たくさん写真を撮って、その中から自分自身の世界観に合う写真をきちんとセレクトされているため、フォトブックとしても完成している1冊になったのだなと感じました。 また「Y Walk」というタイトルも良かったですね。これが「横浜写真探訪」だと全然イメージが違います。シリーズとして「T(東京) Walk」も、ぜひつくってほしいですね(笑)。(講評:テラウチマサト)

『きみたちが寝てる間に…』

yun さん

審査員コメント


ベッドの上のお子さん2人が寝ている写真を撮った後に、お母さんが上からイラストを描かれた写真です。作者自身がフォトブックづくりを楽しんでいることが伝わってきます。イラストもとても上手で、すごく素敵なアイデアだと思いました。「寝相アート」といったジャンルもありますが、その応用編で「よく考えたなあ!」感心しました。 ずっと見ていると、「本当に泳いでいるみたい!」とか、イラストに描かれた行動をしているような感じになってきます。ただ、大きく見開きで載せていた「ふすまからのぞいている様子」が、少しだけ分かりづらかったのが惜しいと感じました。 アイデアが素敵なので、せっかくなら表紙も同じようにイラストを添えたものにするか、もう少しこだわってほしかったです。表紙からまさかこの写真だとは思わなかったでので、まず目にする表紙も中面のようなインパクトのある1枚にしてもよかったかもしれません。(講評:安藤菜穂子)

『My Photobook』

Lin Yixiao さん

審査員コメント


他の作品も含めて、本当にみなさん写真が上手だと思うのですが、今回は「写真が上手い」だけでない写真を選ばせていただきました。 左右のページで構成ができるというのは、フォトブックだからこその表現ですよね。この1冊は、その左右のページネーションによって、「なぜこれとこれが組み合わせ?」という言葉に言い表せない感情を呼び起こしてくれました。いい意味で混乱されられて、「この方はどういう方なんだろう」という、作者自身に興味がでました。 どんな写真でも、どこか1か所でもいいので「自分らしさを出してほしい」という想いがあります。そういう意味で、この「趣味の1冊」は誰にもまねできないフォトブックの編集の仕方をされていました。普通の審査員だったら選ばないかもしれません(笑)。でも今回は私が審査員としてここに立っているので、見逃すわけにもいかず、異質な面白さというところで選ばせていただきました。(講評:テラウチマサト)

優秀作品に選ばれた皆さま、本当におめでとうございます。 また、今回ご応募いただいた皆さま、コンテストへのご参加、誠にありがとうございました。 PHOTOPRESSO運営スタッフ一同、改めて、心よりお礼を申し上げます。

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