撮影・編集のコツ
川村高弘先生
写真家、川村高弘先生に
PHOTOPRESSO Grandeを
作っていただきました。

写真家・川村高弘先生が作成したPHOTOPRESSO Grande、『四季彩』がギャラリーにリリースされました! 川村先生の写真とコトバに導かれる表現の世界に、あなたの感性と想像力がきっと動き出します。

川村 高弘先生 プロフィール

1959年 愛知県出身。大阪芸術大学写真学科卒業、同大学研究室勤務後、 九回裏工房設立。雑誌・広告写真を経て、現在撮影指導を中心に作家活動。 EOS学園関西校講師。
 デジタル、SNSにより写真の環境が大きく変化をしています。しかし、 ハード面の急速な進歩に対して、ソフト面がフィルムの時代とほとんど 変わっていないことに違和感を覚えています。写真を加工するべきと 考えているわけではありません。先人たちの後を追うだけでなく、今の 時代にふさわしい見方、感じ方で表現できるよう、自分が変わらなければ と思っています。被写体、場所、良い条件に頼る写真との決別。理想を 高く持って、川村の世界を探っています。  

「四季」というテーマでフォトブックを作る方はたくさんいらっしゃいますが、先生が今回このテーマで作ろうと思われたのはなぜですか?

「四季」というテーマで作るのは簡単そうで難しいと思います。撮ったものを季節でただ並べると「記録」になってしまうからです。私が作りたいのは「記録」ではなく「表現」。先が予想できない流れでページをめくる時の期待感を読み手に与えたいので、ページ単位で小さなテーマを持たせ、いろんな四季の楽しみ方を表現しています。そして、見る人が想像する領域をちゃんと残しておくことが重要です。伝えるべきものが簡単にわかってしまうと、そこで終わってしまう。これはいつどこで撮った写真だろうなんて考えに誘導してもおもしろくない。この人は何を表現したかったのだろう?この人は何を考えているのだろう?というように、作り手の意図を「わかりたい」と思わせるような作品でありたいと考えています。

フォトブックに使う写真を選ぶときに、気を付けた方がいいことは何ですか?

同じ写真ばかり並べないようにしています。同じ場所で撮り続けた5枚を一気に並べるのではなく、複数枚撮った時も、自分の意思で厳選したものを組み合わせていく、それはいろんな材料を撮れる人にしかできないことですが、みなさんもぜひやってみてください。

写真一つ一つに、私たちの見たことのない世界があるように感じます。

実は、どれも日常の身近な風景を写しています。見る人によって、見方、感じ方が違うから面白いのだと思います。どこに行って何を撮るかだけでなく、自分ならこう見る、そしてこう表現する、と考えることも楽しんで欲しいと思います。

撮った写真をフォトブックにするおもしろさは何だと思いますか。

野球チームを作るのと同じです。ホームランバッターばかり集めてもしょうがない、1枚で見たら強くない写真ばかりでもいろんな個性が集まって、ページ自体に作者の言いたいことが反映されているような作品を作ります。一枚写真の“傑作”は、偶然でも撮れる時があります。でも、組み写真は「作者の意図」がどうしても必要になってきます。写真をどう選ぶか、そして、その写真は上に来るべきか下に来るべきか、練りに練って仕上げていくからこそこそやりがいがあり、発表する意欲を掻き立てる楽しさにつながるのです。  写真には「撮る楽しさ」があり、その先に「見る楽しさ」があります。そして今は誰かに「見せる楽しさ」も重要になってきています。その「見せる楽しさ」こそが「また撮りたい」という欲につながっていくからです。時代がデジタルに移ってから「見せること」は誰にとっても身近になってきました。そして、誰にでも簡単にきれいな写真が撮れるようになりました。これからは一枚写真だけではなく、組み写真やフォトブックという複数写真を使った表現を通して、「見せる楽しさ」の可能性が広がってくのだと思います。

これからは”組み写真”という分野でも、皆さんの個性や表現が光る作品が増えていきそうですね。フォトプレッソもその一つのツールとして新たな可能性にチャレンジしていきたいと思います。これからも川村先生の作品を楽しみにしています!

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