大人の街歩きフォト
中島剛先生と
東京下町で光と影を追う

古い街並みと近代的なビルが立ち並び、過去と現在の時間軸が交差する東京下町。
新しい発見と、時間と共に移り変わる光と影の表情を追い求めて、
写真家・中島剛先生が清澄白河、門前仲町、月島エリアを巡りました。

中島 剛 (なかじまつよし)先生

プロフィール

1964年神奈川県生まれ。東京工芸大学写真技術学科在学中より故・藤川清氏に師事。卒業後は広告写真家・田代眞人氏に師事。現在は広告、雑誌の分野にとどまらず、動画も使いこなすデジタルクリエイターとして幅広く活動中。EOS学園講師も務めている。

四季折々の変化が楽しめる、旧東京市営店舗向住宅~清澄庭園

最初に訪れたのは清澄白河駅からすぐ、清澄通り沿いに連なる『旧東京市営店舗向住宅』。1928年に建てられた鉄筋コンクリート造りの長屋で、昭和レトロな雰囲気に浸れる場所です。
「キューブ型の家が並んでいる様子が面白い。道路の反対側から歩く人や流れる車を入れて撮ると絵になります」。

長屋裏に広がるのは、緑豊かな『清澄庭園』。広大な池のまわりに島や数寄屋造りの建物が配置され、被写体に事欠かないスポットです。光の向きやアングルをじっくり観察しながらシャッターを切っていく中島先生。
「庭園を広い構図で撮ろうとすると散漫な印象になることも。池の写り込み、紅葉、木漏れ日など、興味のあるものに絞って撮影してみましょう」。

中島先生のワンポイントレッスン①
~アングルを意識して立体感を出す~

普段の目線から撮影すると、ありきたりな構図になりがち。時にはしゃがんで、カメラを構える位置を変えてみましょう。アングルを下げることで背景に奥行が出て世界観が一変。落ちる雫と光輝く水面が強調されたドラマチックな雰囲気になります。水面にピントを合わせつつ、マイナス補正でしっとりと仕上げました。

神社仏閣が立ち並ぶ、成田山 深川不動~富岡八幡宮~仲見世

落ち着きのある清澄白河から一転、多くの人が行き交う門前仲町へ。成田山新勝寺の東京別院として古くから親しまれ、外壁が梵字で覆われた本殿が印象的な『成田山 深川不動堂』。隣には1627年に創建され、朱塗の本殿が見事な『富岡八幡宮』と神社仏閣が点在し、江戸情緒を感じられるエリアとなっています。中島先生は趣のある彫刻やカラフルなお守り、鳥居を切り取りつつ、子どもや参拝客にも声をかけて撮影。

「寺社だけを撮影すると味気ない写真になってしまうので、人を絡めてみたり、第2の被 写体を探してみたりするといい。お祭りや毎月行われる縁日に来るのもいいと思いますよ」。
歩き疲れたら、飲食店の並ぶ仲見世でひと休み。名物の深川めしを味わってみるのもおすすめです。

中島先生のワンポイントレッスン②
~被写体を活かす光の向きに注意~

光の向きに気をつけることで、同じ被写体でも写真の表情がぐっと変化します。ススキに対して正面から光が当たっている順光の場合、くっきりと色は出るものの立体感のないべったりとした写真に。対してススキの後ろから光が当たる逆光で撮影すると、キラキラとした輝きと透明感が出て、印象の強い写真になります。

新旧の街並みが混在する、月島~佃~勝どき橋

次はノスタルジックな雰囲気を求めて月島へ。もんじゃ焼き店から香ばしい香りが漂う『月島西仲通り商店街』の魅力といえば、路地裏探索。細い路地を進むと看板や植木など生活感のある下町らしさと共に、隙間越しにビル群が見え、新旧が入り混じった光景が広がります。佃小橋の運河沿いもこの街を象徴するような写真が撮影できるスポット。

「鏡のような水面に古い建物とマンションが写り、新旧の対比が面白い。日中よりも陽が傾いている時間に訪れると写り込みが綺麗です」。
夕暮れ時、散策の最後は隅田川にかかる『勝どき橋』へ。オレンジ色に染まる橋や歩く人の影、刻一刻と変化する空の表情と、一日の締めくくりに相応しい時間が過ごせるはずです。

中島先生のワンポイントレッスン③
~ホワイトバランスを補正して夕景の美しい色を表現~

夕焼け空を撮影する際はホワイトバランスに注意。ホワイトバランスとは光源に合わせて白色を再現する機能で、フィルターのように色をコントロールすることができます。オート設定ではなく、色温度を約6000Kに設定すると赤が強調されて美しい仕上がりに。色温度は低くすると赤っぽく、高くすると青っぽく変化するので、覚えておくといいでしょう。

今回の街歩きでブックを作っていただきました。

(中島先生コメント)
 仕上がりを手にして、本物の書籍の様に見えるので驚きです。 サイズも大きすぎず、画質もまずまずで、これであれば写真展の記録本等にもいいです。 コストパフォーマンスも良いので、写真家の名刺代わりにもいいかもしれません。 アップロードされた画像が自動でレイアウトされるのも簡単で、 レイアウトの自由度はあまりないですが、その分簡単で時間がかからないのが良いです。 文字だけのページも作れるので、写真+詩で、オリジナル詩集も簡単にできますね。

みなさんも、この冬は東京街歩きをテーマにフォトブックを作ってみませんか。

参考リンク
【江東おでかけ情報局】
【深川あちらこちら】

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